アシアト
岡山県の山深い場所に「日本で最も美しい村」として自立を目指す村がある。この村は新庄村で人口が800人ほどの小さな村で連山に囲まれた緑豊かな自然が美しい場所である。地方の社会問題である人口の減少、高齢化により技術者が少なくなってきており、この小さな村でも、若手大工の担い手もいない状況である。そこで、この地域では社団法人を立ち上げshopbot というCNC ルーターを購入して、新しい技術で不足を補い、それ自体を村おこしとしたプロジェクトを試みている。このパビリオンは、長さ2000幅320厚み30の杉板をshopbot で加工して、里山に何かを建てるというプロジェクトであった。そこで、セルフビルドが簡単に可能な事を必要と考え、CNCルーターの特徴や利点がそのままオブジェを構成するような方法を提案したいと思った。また、自然の中に作るのなら、廃材などが極力出ない事も提案したいと考えた。Shopbot では、cadデータがあれば、半自動で板を掘削して思い通りの形状を作る事が可能なため、杉板を半分にする曲線を一枚ずつ変えながら掘削して、それを重ね合わせる事で波打つオブジェを作ることにした。美しく厳しい自然の中で、人が安心出来る場所として存在するが、決して自然に角が立たないようにあって欲しかったので、イエ型の外側は蜃気楼のように波打ちながら、内側に入ると直線で構成された人工物が現れる。また厚みの違うルーバーが光の透過に差異を生み内部も濃淡の光が美しく反映される。
☆AWARD
2021 里山空間デザインコンペ 最優秀賞
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About
The Project
Principal use:パビリオン
Location:岡山県新庄村
Structure:木造 shopbotによるセルフビルド
Photo:シンメンモク 後藤健治
Construction:FabSpaceShinjo
Structural design:ジムネ構造空間研究所 皆川 宗浩
Furniture:YIAオリジナルデザイン