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MONONOFU.

この店舗は、道後商店街より路地に入った場所にある。
フランクに入れる道後の情報発信源になるような店舗を目指してる。

デザイン的には、この大階段に尽きると思う。

 奥行きのあるテナントの為、路地通りからこの階段が見渡せるように斜めにレイアウトしている。対角線状に動線を取るようにカウンターも配置して…すっーと導かれて思わず階段に腰を掛けたくなる…そんな雰囲気が路地へ溢れ出すカフェである。この大階段は奥行き330mm、高さ150mmの無垢の木を無骨に並べている。踏板と踏板の間は、3cmほど隙を取ることでマッシブな踏板を軽やかに感じさせ、寛ぐ人たちに圧迫感を与えないように考慮している。また、この隙間は、垣間みられる階段下への興味の伏線となることと思う。階段下には人工芝を敷いたスペースを設けていて入り口になるクレバスに、この無垢の木の断面を見ることができる。人が登ったり、座ったり…一番触れ合う機会があるモノには、自然で本物のしっかりとした素材を使いたいと思っている。木の風合いは、寛いだ時により存在感を持って感じることになる。

 一瞬唐突な場として目に映るかもしれないが、座って会話が始まることで原風景的な空間に変わる…そのような空間を提案することは、コーヒーの楽しみ方にいろいろなシーンや関係を誘発できるかもしれない。

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