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TOTO

●敷地条件
この住宅は、閑静な住宅地の一角に位置します。3分の2程度が道路から一段上がった高低差のある、南北に細長い矩形の敷地です。南側の住宅は迫るように建っています。東側にはご両親の住宅があり緑豊かな大きな庭が隣接し、西側は駐車場です。
●クライアントの要望
・シンプルな形体だが個性的な外観
・個室は区切られているが一体感が欲しい
・リビングアクセス型
・隣接する東側のご両親の庭を取り入れたい
・内部に木を取り入れて欲しい
●コンセプト
まず矩形の敷地に対しT型平面で構成しています。中心にあたるjunction(接合点)には、リビングを配置し大きな吹抜けを設け、隙のある各個室に連続感を与えています。このjunctionには、LVLで作られた木壁と階段が上下の一体感を強調しています。家族はjunctionを通過して移動することになり、コミュニケーションの場となります。採光には南側の住宅が近いこともあり、天窓や東から積極的に取り入れ、立体的に光が満ちるように配慮しています。またT型平面によって道路側とデッキ側の境界が明確になり、リビングから緑豊かな庭にオープンな視界を得ることができました。そして長い印象的な庇は、シンプルな外観に動的なリズムを与えるとともに、小雨のときも通風を確保しています。

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